仕事は新コンテンツのお問い合わせシステムの構築。
締め切りは2週間後なのだが、アクセス解析システムのほうが忙しいことは目に見えているので、一日で済ませてしまった。
昼御飯は社員食堂で鰯の梅風味。
夕御飯は同居人が買っておいてくれたお弁当。
「
夕凪の街、桜の国」 高野史代 原作
映画化を楽しみにしていた作品。
原作はずいぶん前に読んでいて、傑作だと同居人とともに盛り上がった。
原爆に関する作品ということでは、「はだしのゲン」というバイブルがあるが、それとは全く異なる作風でありながら、同じくらい戦争や被爆の悲しさ、虚しさを伝えている。
特に夕凪の街の終盤の空白の使い方は、漫画表現における一つの頂点である。
映画版に関しては私と同居人で評価が正反対である。
原作をよく言えばわかりやすく、悪く言えば世俗化させて、ある程度大衆に受け入れやすいメッセージに組み替えている。
特に終盤まで第一部を引っ張る構成や、原作では主人公の心情の独白が映画では相手のある告白になっている点などが、日本映画的な作法にのっとって表現されている。
この改変が映画としてそこそこ私は機能していると思ったが、同居人は原作のいいところを殺してしまっていると怒り心頭であった。
私としては原作を知らなくても、映画だけで十分見る価値はあると思う。