料理日記/読書メーター
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2006年 01月 19日
「自己カウンセリングとアサーションのすすめ」 平木典子
アサーションとは適切な自己表現のことである。 「自分も相手も大切にしようとする自己表現で、自分の意見、考え、気持ちを正直に、率直に、その場にふさわしい方法で言ってみようとすること」 自分の自己表現、特に会話での注意点をいろいろと気づくことができ、参考になった。 特に社交的な会話(世間話、雑談)についての説明がとてもよかった。 私自身については、自己表現が「非主張的・不十分」だと実感した。 言わないことも自己表現の一種であるという指摘はもっともである。 沈黙していて恨みや鬱屈とした思いをすることはほとんどないとはいえ、それでは自分も他人も大切にしていないのである。 日ごろからぼーっとしていて、習慣化した生活をしていると、自分が今ここでなにを思い考えているかさえ気にならなくなってしまう。 もっと自分の気持ち、考え、行動に”気づく”ようになりたい。 敏感になるためには日ごろから頭を使うように訓練する必要があるだろう。 できるだけ「私は~」で話すというのはよい訓練になりそう。 会話に「おまけ」をつけることも心がけたい。 必要最小限しか話さないのは、それを美徳として育ってきたためだと思う。 だが、ぶっきらぼうなほど無口なのは、相手に対して無礼だと最近気づいた。 「よけいなことは言ってはいけない」「返事は簡単に」というのは、よく思っていたことだ。 しかし、これらは会話をしらけさせる思い込みだと言われ、態度をあらためなければと反省した。 コミュニケーションを、内容を伝達する機能(論理的課題遂行的)とかかわりをつくる機能(社交的)によって場合分けし、それぞれの会話のポイントを説明してあるのは、大変素晴らしい。 今まで会話術みたいな本を読んでも、論理的な会話をいかに上手にするかついてばかり説明されており、私が特に苦手としている世間話=社交的な会話について説明してあるものは全くなかった。 この本ではきちんと社交的な会話についてもアドバイスしている。 とても参考になった。 会話の始め方、続け方、終わり方という着眼など私にはなかった。 今後は世間話、雑談の時間をもっと積極的に楽しみたい。 「自分が自分である責任は自分でとる」ということが、自己表現の基礎であり、他者とのコミュニケーションの基本になるというのは、すごく納得した。
by lifeforone
| 2006-01-19 21:02
| 読書
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