6月は高校の同窓会の準備が忙しすぎてほとんど本を読めてない。
しかし前半に読んだ「ねじまき少女」はさすがの面白さだった。
現代社会への風刺として読むのはつまらない読み方だと思う。
あくまでエンターテインメントとして、叙事詩として読むのが私としては好きだ。
なにたべた?―伊藤比呂美+枝元なほみ往復書簡 (中公文庫)生々しいことばかり書いてあるのに、なんとなく夢うつつのような雰囲気でとても不思議。ふたりともすごく生きるのが下手だから、こんなにある意味浮世離れした世界を持つことができるのだろう。
読了日:06月29日 著者:
伊藤 比呂美,枝元 なほみ盗人の報復―ヴァルデマールの絆 (C・NOVELSファンタジア)シリーズ中飛び抜けた面白さではないんだけど、結構好きな話だった。この安定感はやっぱりすごいなー。
読了日:06月24日 著者:
マーセデス・ラッキームーの少年なんだか以前の切れ味がなくなった感じがする。エッセンスが抜け落ちて、上澄みだけみたいな。もう少しドロドロした感情を面白く書いていたと思ったんだけど。
読了日:06月17日 著者:
滝本 竜彦ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)確実に日本の漫画やアニメの影響を受けて書かれているが、それを完全に飲み込んでしまって、さらに南米文学っぽい雰囲気とSFをごった煮にしている。それなのに、世界の根幹はまったくブレてない。ほとんどなにも説明されない事件も多々あるが、それは自然にそういこともあるだろうと納得してしまう。ちゃんとSF的な人間観や未来イメージとしても面白い。とても楽しめて、次回作も期待してしまう。
読了日:06月10日 著者:
パオロ・バチガルピねじまき少女 上 (ハヤカワ文庫SF)さすがだ。各賞を総ナメしただけのことはある。例えるなら味のなくなったガムのような感じだろうか。とにかく世界の存在感がすごい。立派な人間はどこにもいない混沌とした世界なのに、なんだか出てくる人物がみんな神話の登場人物のように純粋な感じがする
読了日:06月06日 著者:
パオロ・バチガルピ読書メーター