仕事はアクセス解析システムの移行に向けた調査。
昼御飯は社員食堂でわかさぎの中華風マリネ。
わかさぎなのにかかっているソースが脂っこすぎてちょっと胃にもたれた。
夕御飯はココ壱で夏野菜とチキンのカレー。
「ボウリング・フォー・コロンバイン」 マイケル・ムーア監督
アメリカで銃犯罪がなぜ多発するかをテーマにしたドキュメンタリー。
興味深かったのはアメリカのとなりのカナダの事情。
カナダはアメリカ並みの銃社会でありながら、銃犯罪はほとんどおきていない。
その差は、アメリカ市民が恐怖や不安、他者への警戒心を、カナダ国民よりはるかに持ちやすいことに関係しているのではないかと語り、その原因は社会における医療や福祉体制の充実度にあるのではないかという指摘は、かなり納得した。
印象深かったのはアメリカでおきた6歳の少年が6歳の少女を射殺した事件に登場した加害者の少年の母親の状況。
おとなしくて勤勉そうな母親なのだが、夫に追い出され兄弟のところに頼っていた。
週70時間働いても家賃が払えず、貧困から抜け出すことができず、子供と一緒に過ごす時間を作ることは不可能だった。
この母親の状況はたぶん極端な例ではなくて、アメリカの大多数の貧困層の現実の典型なのだと思う。
生活の保障になるような福祉政策がなく、基本的に自己責任だけで解決を求められるアメリカ社会では、一度陥った貧困から抜け出すには、単に勤勉だったり努力家だったりするだけではダメなのである。
振り返って日本では、現状の目指す路線は確実にアメリカ型社会である。
個人的には、経済力や軍事力が衰えることになっても、住みたいのはカナダ型社会だと思う。