12月は意識して読書の時間を増やしたが、それでも以前の半分程度の冊数だった。
しかし、どれも面白い本でとてもおすすめをひとつに絞ることができない。
セクシュアリティ、SF、スポーツビジネスと節操がないのは相変わらずだが、いい本に恵まれた。
僕がバナナを売って算数ドリルをつくるワケ (単行本)スポーツだけでなく、マーケティング、特に集客のためのビジネス事例としてとても面白かった。ステークホルダーとの関係を重要視して、関係を築く時期と一気に施策をまとめ上げて実施するタイミングを見計ることの大切さがよくわかった。
読了日:12月29日 著者:
天野 春果考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則読了日:12月26日 著者:
バーバラ ミント,グロービスマネジメントインスティテュート約束の方舟 (下) (ハヤカワ文庫JA)最後までツボをつかれまくって、結局一気読みしてしまった。うん、面白かった。個人的には少女が痩せ我慢する話は嫌いなんだけど、なんとなくこれは許せてしまう。つながりはないんだけど、「たったひとつの冴えたやりかた」を連想した。
読了日:12月24日 著者:
瀬尾 つかさ約束の方舟 (上) (ハヤカワ文庫JA)なんだかしれないけどすごくツボにはまって面白かった。ようするに15少年漂流記というか蠅の王が大好きなのだ。小賢しく振る舞うガキがもだえ苦しみながらも痩せ我慢する話が大好きだ。あと文章が読みやすい。大昔のライトノベルっぽい感じであまり日本語が崩壊してないのも好感が持てる。
読了日:12月23日 著者:
瀬尾 つかさひとはなぜ乳房を求めるのか: 危機の時代のジェンダー表象 (青弓社ライブラリー)思った以上に内容にバラエティがあって面白かった。一番興味深かったのは、ピンクリボンキャンペーンの研究で、キャンペーン主催者の感性のお粗末さはとても21世紀とは思えない。またロマンポルノにおけるレイプ描写の研究もすごく面白くて、「劣情有理」と「レイプ神話」の葛藤と移行という着眼点が素晴らしい。
読了日:12月13日 著者:
山崎 明子,池川 玲子,新保 淳乃,千葉 慶,黒田 加奈子こんなに違う!世界の性教育 (メディアファクトリー新書)各国の性教育事情が簡潔にわかりやすく説明してある良書。人間の生殖の仕組みを生物学の授業で教える欧米の合理性はすばらしい。セクシュアリティについてのモラルや考え方などの社会性の教育内容も国によってぜんぜん違う。欧米では、自分と相手の相違を認めて、お互いの権利を守る関係性をいかに構築するかという個人の生き方の幅を広げる内容だ。しかし、日本を含むアジア圏では、社会秩序の統制が第一の目的で、そのためにエイズや望まない妊娠を予防するためのモラルや規範を教えるのがメインになっている。
読了日:12月07日 著者:
2011年12月の読書メーターまとめ詳細読書メーター