料理日記/読書メーター
カテゴリ
最新のトラックバック
検索
以前の記事
2024年 01月 2023年 01月 2022年 01月 2021年 01月 2020年 01月 2019年 01月 2018年 01月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 07月 2015年 05月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 10月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2008年 12月 2008年 10月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 03月 2008年 01月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 03月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 2004年 10月 2004年 09月 2004年 08月 2004年 07月 フォロー中のブログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2010年 09月 25日
首都圏外郭放水路の見学会に行ってきた。
見学会は平日しか行ってないので、なかなか機会がなかったが、うまく連休の中日に休みが取れた。 前日は一日中結構な量の雨が降っていたので、見学会が中止にならないか心配だったが、無事開催されてとても良かった。(実は雨が降ってもある程度は開催されるらしい。) 埼玉南西部の荒川と江戸川に挟まれた皿状の地形で、洪水が多発していた。 首都圏外郭放水路は、複数の河川の水を流量が調整可能な江戸川に流すために作られた、全長6.3Kmの地下水路とその関連施設である。 詳しくは江戸川河川事務所のサイトを見ていただくとして、見学したのは放水路の終端にある調圧水槽と第1立坑である。 調圧水槽は、地下水路を流れてきた水を江戸川に放水する前に貯めておく地下空間で、大きさは長さ177m、幅78m、高さ25mである。 見学会では、建物屋上からまず目の前の芝生のグラウンドを見る。 この芝生の地下はこうなっている。 地下に大きな空間があり、それをいくつもの巨大な柱が支えている。 この柱は1本500トンあり、全部で59本ある。 この景観が古代のギリシャ神殿に似ているので、テレビやネットで結構紹介されている。 地面が濡れているが、先週の雨で施設が稼働していたため、一昨日までここに水が残っていたのである。 一度流入した水は、多くはメインのガスタービンポンプで放水されるが、最後に残った水は別のポンプで3日間かけて出す。 そのため、調圧水槽の中は雨の匂いが強く残っていて、とても臨場感があった。 地下水路に川から水を取り入れるところは立坑といわれ、全部で5ヵ所ある。 調圧水槽に隣接して第1立坑がある。 この立坑は、直径が約30m、深さが約70mあり、スペースシャトルや自由の女神がすっぽり入る大きさだ。 写真の部分のさらに下に50mもの深さがある。 立坑も大量の水が一気に流入するため、いろいろな工夫がされている。 地面に土砂があるが、水に含まれた土砂は年に一度、立坑からクレーンでブルドーザーを搬入して掃除している。 調圧水槽の見学可能なところは制限されているが、見学者が立ち入れるところは、見学会の前に職員が人手で土砂を掃除しているとのことで、非常に頭が下がる。 地下水路自体は見学できないが、直径10mの穴を掘るシールドマシンの掘削部分の実物が外部に展示されている。 また屋内に、シールドバイトの使用前と使用後の展示があり、どれくらい損耗が激しいかよくわかる。 見学の受付フロアからは、ガラス越しにコントロールセンターを見ることができ、見学から帰ってくると、ちょうどスタッフが操作をしていた。 このコントロールセンターの雰囲気はとても特撮的で実際ウルトラマンコスモスなどで使用されたらしい。 全体的に非常に満足のいく見学会であった。 ずいぶん前から存在は知っていたが、本格的に見学したいと思うようになったのは、1年前くらいである。 単純な土木工事事業として比較すると、地下鉄や海底トンネルほどの規模ではない。 それでも治水という一見地味に思われる施策のために、これだけ大規模な設備を構築し、しっかり運用していることはとても大切な事である。 実際一年に平均7回ほど稼働して、以前なら住宅街が完全に床上浸水していたような雨でもほとんど被害になることがなくなっている。 この首都圏外郭放水路の直接的なカバー範囲には、約330万の人が住むという。 また埼玉南部で大水害が発生した場合は、下流の東京都東部も無事ではない。 実に多くの人の安全と財産を保全するために、日夜努力している人々がいることは、とてもありがたいことである。 最後に説明員の丁寧な対応に感謝したい。 一部マナーの悪い見学者がいたのが残念だが、そのときも丁寧だが毅然とした態度で注意していたことが好印象だった。 P.S. 私の写真の腕では、雰囲気のすごさがあまり伝わらないと思うので、真の姿はこのページで見てください。
by lifeforone
| 2010-09-25 00:27
| 旅行
|
ファン申請 |
||