料理日記/読書メーター
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2010年 08月 01日
2010年7月のおすすめは、冲方丁「天地明察」。
狂気分が足りないのは確かだが、人間の根底に流れる狂的な想いを淡々と語っているのは、著者の新境地だと思う。 一番楽しんだのは「アウレーリア一統」だが、これはまだまだ楽しめると思うので、また今度。 ガールズ・アンダーグラウンド (朝日ノベルズ) なんだか雰囲気革命小説?いまいち話に入れずに、雰囲気だけ味わった感じ。著者にはもっと爆発するような話を書いて欲しいと思っている。 読了日:07月30日 著者:秋口 ぎぐる アンケートの作り方・活かし方 (PHPビジネス新書) 役に立つ部分は少なかった。アンケート作成のポイントもありきたりで、例も特に興味をひかれる部分はなかった。 読了日:07月28日 著者:大久保 一彦 図解 実戦マーケティング戦略 分かりやすく使いやすそうなマーケティング分析と施策立案の方法が紹介されている。中小企業から大企業まで基本となる戦略は、「広く」か「深く」しかないというのは納得。また顧客の認知からリピートまでの流れもAIDMA/AISASに比べると分かりやすい。2005年の本なので事例は少し古いが、考え方は十分通用する。 読了日:07月27日 著者:佐藤 義典 星をさがして (トクマ・ノベルズEdge) センスはかなり好き。文体がかなり独特なので、このスタイルを受け入れられるかどうかで、稚拙と感じるか、スマートに共感できるか、はっきりわかれると思う。私にとってはかなり効果的で、うまく間を作って味わうことができた。今後が楽しみ。 読了日:07月26日 著者:張間 ミカ 天冥の標 2 救世群 (ハヤカワ文庫JA) 再読。すでに登場人物が歴史上の人物のように感じられるから不思議だ。 読了日:07月24日 著者:小川 一水 天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈下〉 (ハヤカワ文庫JA) 再読。 読了日:07月22日 著者:小川 一水 天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA) 3巻が楽しかったので再読。このネタはここで出ていたのかとか楽しみが増えた。 読了日:07月22日 著者:小川 一水 天冥の標 3 アウレーリア一統 (ハヤカワ文庫 JA) 本当に読むのが楽しい。どうして小川一水の作品はこんなにわくわくするんだろう。結構波の大きな作家で、すごい表現や話があるかと思うと、拍子抜けするくらいありきたりな話も多いのに。きっと根源的な部分で共感するんだろう。この話は、少年(男の娘)の成長期でもあるが、それ以上にこれまでの前後の話を想像して、ついニヤリとしてしまう。 読了日:07月21日 著者:小川 一水 博物戦艦アンヴェイル (朝日ノベルズ) 作者の小説には、重く真面目な作品と、軽くて楽しい作品がある。私はどちらも好きなのだが、この本は後者。完全に自分が書きたいエンターテイメントだけを目指している。だから帆船による外洋航海と騎士娘(AGI-VIT高め、DEX低め)だけ楽しめればいい。それで十分。 読了日:07月20日 著者:小川 一水 天地明察 非常に面白かった。作者の持ち味である狂気のような表現を抑えて、緊張感だけを綺麗に抜き出した感じがした。登場人物がみないい人ばかりになってしまったのは、狂気を抜いてしまった以上仕方が無いか。この本は歴史小説ではなく、創作伝記といったほうがいいような気がする。はじめは自分が興奮することをやりたくて、そのうち周りの想いに応えるためという成長がまっすぐで心地いい。 読了日:07月20日 著者:冲方 丁 より良く死ぬ日のために (よりみちパン!セ) 最近葬式や墓についていろいろ情報がでていて話題になっているが、この本は最近の動きの元となった考え方や状況をうまくまとめていると思う。結局は人の人生は誰のものかということに尽きる。それを家や家族と考えるか、個人のものとするか。私は結局個人のものとして考えている。 読了日:07月19日 著者:井上 治代 星の舞台からみてる (ハヤカワ文庫 JA キ 7-1) (ハヤカワ文庫JA) とても楽しめた。現代のSEやプログラマーの生活や考え方の延長線として、世界を描写した小説として読むと、いろいろな小ネタがすごく楽しい。また死者の人生を語るというストーリーは、死者の代弁者を想起して、そういう需要はきっとあるだろうと思った。ただ、ヒロインがどうしても薄っぺらくてそこはいまいちかも。 読了日:07月17日 著者:木本 雅彦 フットボールの犬―欧羅巴1999‐2009 日本の地域リーグから欧州の小国、紛争地域のフットボールまで、実に魅力的な世界が紹介されている。単なるサッカーの紹介ではなく、そこに住む人々の生活や意識を切り取る道具としてフットボールという窓を使っている。最後にグローバリゼーションによって、世界が画一化していることを嘆いているが、風景が似てきても本質的な地域性はなかなか変わらないと、日本にいても思う。 読了日:07月17日 著者:宇都宮 徹壱 マイマイ新子 凄く面白かった。映画より面白いと思った。映画では、新子をはじめとした子供たちのいきいきした姿が印象的で、小説でも新子の感情描写は実に豊かで面白い。だがそれ以上に、周囲の大人達、特に小太郎の描写にグッときた。いろいろ無念や情念があって抑えることはできないが、ぎりぎりの一線に踏みとどまって、子供たちの行く末を楽しみにしている様子が実にいい。 読了日:07月09日 著者:高樹 のぶ子 王の逃亡―小説フランス革命〈5〉 (小説フランス革命 5) 革命のライオン、ミラボー亡き後、混迷の色合いを深める議会に対して、ルイ16世が逃亡を図る。この話をルイ16世の視点から描くことで、王という特殊な地位にある普通のいいところも悪いところもある男が、成し遂げようとして失敗する様を見事に描いている。どうしてもマリー・アントワネットに視線が行きがちだが、この作品あくまで革命の男たちを描く作品であると改めて認識した。 読了日:07月06日 著者:佐藤 賢一 ひとりの午後に 比較的予想通りの内容であった。いつも男性優位社会に対して攻撃的かつラディカルな生き方を主張する著者だが、実際の心情面では結構保守的だろうと思っていた。普通の人と人生の方向性は全く違うのだが、生きる上で大切にしたいことがあって、それを彩る出来事を何度も何度も思い出して味わう姿勢は、多くの人の共感を得られるのではないか? 読了日:07月04日 著者:上野 千鶴子 読書メーター
by lifeforone
| 2010-08-01 22:25
| 読書
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